綺麗な立ち姿勢
綺麗な立ち姿勢 と言うのが、み~んな実は意外と出来ないんです。
モデルの女の子に、『 手を前にまっすぐ綺麗に立って 』と伝えたところ、こんな感じで立ってくれました。
まず、写真を見る限りでは、まっすぐ立てていないというのが一目瞭然だと思います。
心なしか、ふてぶてしさすら感じられる表情です・・・笑(*あくまで個人の感想です)
おそらく彼女は普段から、もし仮に『まっすぐ立って・・・』って言われたら、こういう風に立っているのでしょう・・・
彼女スタイルは決して悪くはないので、写真で綺麗な立ち姿勢を見せることができれば今後色々と有利なのではないかと思います。
綺麗な立ち姿勢を作るために、まず初めにすること
撮影中に出来ることは限られています。
なので、撮影中にマスターすることが目的ではなく撮影中に教えられたことを覚える・・・と言う事が大事です。
そして、それを日々の生活の中で訓練していくのです。
『立ち姿勢』なんて、考えてみたら、日々の生活の中でどれくらいしていますか?
駅のホームで電車を待つ時間、エレベーターを待つ時間等々、普段何気ない生活の中で立ち姿勢でいる時間と言うのは意外とあるものです。
その時間を使って訓練をすればいいだけなので、わざわざ時間を作ったりする必要はありません。
これでもう『時間がない』なんて言わせません・・・笑
まずは自分で考えさせる
先ほどの写真を見て自分でどこが悪いのか、そしてそれはどうすれば改善出来るのかをまずは自分で考えさせること。
人って、簡単にできちゃうことって簡単に忘れちゃうんです。
だから苦労しないで出来たことって、すぐにできるもんだと勘違いしちゃうんです。
『今日ここでこれだけの写真が撮れたのは、100%私のアドバイスのおかげであって、あなた自身の力ではありませんよ?だから、もうこれで他所に行っても同じように撮れると勘違いしてはいけませんよ?』ってことなんです。
では、どこへ行っても、その写真と同じようにできるようになるためにはどうすれば良いか?
先ほど述べたように、日々の生活の中で訓練を続けていくしかないのです。
最初は意識をすることでしか出来ませんし、意識をし続けるというのはとても難しいことです。
でも、それを続けていくことで、いつしかそれは”慣れ”に代わり、癖や習慣となり、いづれ無意識にやるようになっています。
そしてその無意識に出てしまうようになることで、それは『自分らしさ』へと変わるのです。
1枚目の写真から数えて50枚目にあたる写真です。
ここまで私はまだ何もアドバイスをしていませんが、いかがでしょう・・・
多分、他のスタジオで撮った写真ならこれで満足して帰ってしまうと思います。
さらに撮影を続けて、このとき一言だけ、アドバイスをしてみました。
最終的には角度を付けず真正面からの撮影もしました。
いかがですか・・・
ちゃんと自分で考えれば、意外と良い線までいけるのがわかりますか?
2-4番目の写真は見る人の主観で、どれが良いかは一概に答えが出ないと思うんですよ・・・
少しでも自分で考えた方が自信にもなると思うんです・・・
カメラマンのアドバイスと言うのはスパイスである
スパイスが効きすぎてしまっては、素材そのものの良さを殺してしまうことになります。
できうる限りギリギリまで自分で考え行動してください。
そうして出来上がった作品には、良くも悪くも自分らしさがあるはずです・・・
今回掲載した写真も数枚・数十枚撮った中から選んでるわけではありませんよ?
一日がかりで600枚撮ったうちの厳選した数枚ですからね・・・